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調査結果

2017/09/01

タンパク質医薬品の受託開発・製造市場の市場動向
国内外のタンパク質医薬品の受託開発・製造企業39社を詳細に調査
2025年の世界市場
  → 86億米ドル、年率10%弱の伸びと予測
GMP(*) 対応培養槽総容量の企業別ランキング
  <哺乳類細胞培養槽トップ3>
   Lonza  Boehringer Ingelheim  Celltrion
  <微生物培養槽トップ3>
   AbbVie  Lonza  Sandoz

(*) GMP:good manufacturing practiceの略。医薬品等の製造管理および品質管理に関する基準。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、タンパク質医薬品の受託開発・製造市場の市場動向に関する調査を行い、このほどその結果をまとめましたのでお知らせいたします。

タンパク質医薬品の受託開発・製造企業(Contract Development & Manufacturing Organization:以下CDMOと略)の市場では、韓国企業と中国企業が急ピッチで大規模な設備投資を進めているほか、日本の大手企業が積極的に欧米CDMOを買収しており、アジア勢の存在感が高まっています。

また、2017年5月にThermo Fisher ScientificがPatheonの買収を発表しており、これが市場勢力図に大きな影響を与えると予想されます。一方では、国内外の大手製薬企業がタンパク質医薬品の製造を内製化する動きがこの2~3年間目立ってきています。

研究開発面では、個別化医療を企図した研究開発が主流になりつつあり、それに伴って多品種少量生産のニーズが高まっています。さらに製造技術では、連続生産システムの台頭によって、タンパク質医薬品の製造自体がパラダイムシフトを迎えています。

本調査は、国内外39社のタンパク質医薬品CDMOについて事業展開状況と戦略をフォローするとともに、タンパク質医薬品CDMOを取り巻く市場環境を分析したうえで、タンパク質医薬品CDMO市場の将来を展望しました。

本調査結果は、市場調査レポート「2017年版 世界のバイオ医薬品受託製造企業の現状と将来展望~タンパク質医薬品編~」に詳しく掲載しています。

本書の詳細とご購入はこちら
http://store.seedplanning.co.jp/item/9742.html

調査結果のポイント、調査概要は以下の通りです。

調査結果のポイント

2025年の世界市場規模予測
  → 86億米ドル、年率10%弱の伸び
タンパク質医薬品CDMO世界市場規模予測

タンパク質医薬品のCDMO市場は、2016年時点でおよそ37億米ドル。今後、タンパク質医薬品の活発な研究開発と商業化が見込まれることで、2025年にかけて、年平均10%近くの成長率を維持し、2025年の市場規模は86億米ドルに拡大すると予想される。

CDMO市場の成長ドライバーとして期待を集めているのが薬物複合体(Antibody-Drug Conugate, 以下ADCと略)である。ADCは抗体と薬物のコンジュゲート後の精製工程が特に難しく、高度なハンドリング技術と封じ込み施設を要する。ADC施設を自社に整備する製薬企業は少なく、ADCの製造の7~8割がアウトソーシングされている状況という。ADCは現在220品目が臨床試験段階に入っていることから、今後も高い製造ニーズが見込まれる。

さらに、バイオシミラーの開発が盛んになる中で、糖鎖解析をはじめとしたタンパク質特性解析のニーズが高まっている。また、FDAをはじめとした薬事当局は抗体医薬の製造においてsubvisible粒子の解析を要求し始めている。こうした状況で、幅広い分析技術を基盤にして効率的なプロセス開発および製造を実現できるCDMOが、大きく成長すると予想される。

CDMOを取り巻く環境を見ると、大手製薬企業がタンパク質医薬品の製造を内製化する動きがこの2~3年間目立ってきている。また、新薬に対する市場需要の予測が難しくなっている状況が指摘されている。変動し続ける市場環境を受けて、高いフレキシビリティで製造業務を展開していくことが、CDMOに求められている。フレキシビリティを確保するうえで、連続生産システムへの期待は高い。CDMO市場において連続生産システムがどれほど普及するか、今後大いに注目される。


GMP(*) 対応培養槽総容量の企業別ランキング
  <哺乳類細胞培養槽トップ3>
   Lonza  Boehringer Ingelheim  Celltrion
  <微生物培養槽トップ3>
   AbbVie  Lonza  Sandoz
GMP(*)対応培養槽総容量の企業別ランキング上位10社

本書で調査対象としたCDMO39社について、GMP対応の「哺乳類細胞培養槽」及び「微生物培養槽」の総容量を分析した。

哺乳類細胞培養槽
LonzaとBoehringer Ingelheimが依然として2強であるが、急ピッチで大規模製造施設を建設中のCelltrionおよびSamsungが猛追している。
ランキングが急上昇したのが、WuXi PharmaTecと旭硝子。このうちWuXi PharmaTecはsingle-use bioreactorに特化した世界最大規模の製造施設を中国の無錫市に整備し、2017年中に稼働させる予定である。一方、旭硝子は微生物培養系に注力していたが、2017年にデンマークの大手CDMOであるCMC Biologicsを買収し、哺乳類培養系の市場に参入を果たしている。
Patheonは2015年以降single-use bioreactorに特化した製造体制に切り替えかえる戦略を推進中で、現在の順位は第10位となった。

微生物培養槽
トップのAbbVieが3000キロリットルと、2位以下を大きく引き離している。AbbVieは10キロリットルスケールの培養槽から100キロリットルスケールの培養槽をラインアップしている。
AbbVieのほか、総容量が10キロリットルを超えているのは、LonzaとSandoz、FUJIFILM Diosynth Biotechnology、Boehringer Ingelheim、旭硝子の上位6社である。
微生物培養市場では、哺乳類培養市場に比べて、目立った動きが少ない。こうした中、旭硝子が2016年9月のBiomeva 買収と、2017年1月のCMC Biologics買収によって、培養槽の総容量が約10キロリットルへと倍増したことが注目される。

調査概要

調査対象
タンパク質医薬品の受託開発・製造を行う企業 国内外39社
※アルファベット順
1. 3PBiopharmaceuticals(スペイン)
2. AbbVie(米国)
3. Abzena(イギリス)
4. Ajinomoto Althea(米国)
5. 旭硝子(日本)
6. AutekBio(米国)
7. Avid Bioservices(米国)
8. Binex(韓国)
9. BoehringerIngelheim(ドイツ)
10. Catalent(米国)
11. Celltrion(韓国)
12. Cobra biologics(スウェーデン)
13. Cook Pharmica(米国)
14. カルティベクス(日本)
15. CytovanceBiologics(米国)
16. DM Bio(韓国)
17. EirGenix(台湾)
18. Eurogentec(ベルギー)
19. FUJIFILM DiosynthBiotechnologies
       (米国、イギリス)
20. GoodwinBiotechnology(米国)
21. KBI Biopharma(米国)
22. 癸巳化成(日本)
23. Lonza(スイス)
24. Merck KGaA(ドイツ)
25. MGCファーマ(日本)
26. Mycenax(台湾)
27. 日本全薬工業(日本)
28. ParagonBioservices(米国)
29. Patheon(米国)
30. Pierre Fabre(フランス)
31. ProBioGen(ドイツ)
32. RentschlerBiotechnologie(ドイツ)
33. Samsung BioLogics(韓国)
34. Sandoz(ドイツ)
35. SynCo Bio Partners(オランダ)
36. 東洋紡(日本)
37. UNIGEN(日本)
38. WuXi PharmaTech(中国)
39. 横浜バイオリサーチアンドサプライ(日本)
調査項目
タンパク質医薬品の
   製造概要/技術動向/CDMOの役割/CDMO市場の規模と動向
CDMOの
   会社概要/タンパク質医薬品の受託開発・製造事業(受託可能業務、
   生産拠点、製造キャパシティ、製造施設・設備、受託実績、注目技術)
調査方法
訪問ヒアリング/公開情報
調査期間
2017 年3月〜2017 年8月

調査結果を掲載したレポートの概要

レポート名
2017年版 世界のバイオ医薬品受託製造企業の現状と将来展望
〜タンパク質医薬品編〜
発刊日/体裁
2017/9/1  A4/287ページ
販売価格
書籍版またはPDF版  162,000円(税込)
書籍+PDF セット版  194,400円(税込)
本書のポイント
• 国内外39社のタンパク質医薬品CDMOの事業展開状況・戦略を詳細把握できる
• 2025年までのタンパク質医薬品CDMO市場規模を予測
• タンパク質医薬品CDMOを取り巻く市場環境・技術動向を整理して掲載
目    次
はじめに
調査概要
第1章 総括編
  1.タンパク質医薬品の概説
  2.タンパク質医薬品の製造の概説
  3.タンパク質医薬品の製造に係る技術動向
  4.タンパク質医薬品の受託開発・製造企業の役割
  5.タンパク質医薬品受託開発・製造市場の動向
第2章 受託開発・製造企業の一覧
  1.会社概要と製造拠点
  2.受託業務と製造キャパシティ
  3.固有技術
  4.M&Aの状況
第3章 個別企業編
  「調査概要」の「調査対象」の項に掲載した39社を個票として掲載。
  ※ MGCファーマとカルティべクスは「MGCファーマ/カルティべクス」として1票にまとめて掲載。
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
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