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調査結果

2017/08/03

 電子カルテ/PACS(*)の市場規動向
電子カルテ市場規模は、2020年に2,780億円
 → 2016年比119%(442億円増)
 → 中小規模病院への導入が進む
PACS(*)市場規模は、2020年に455億円
 → 2016年比96%(20億円減)
 → クラウドへの移行が進む(2016年925施設→2020年2,500施設に拡大)

(*)PACS:Picture Archiving and Communication Systems =医用画像ネットワークシステム

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、電子カルテ/PACSに関する市場調査を行い、このほどその結果をまとめましたのでお知らせいたします。

世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本では、団塊の世代全員が75才以上になる2025年には高齢者が3,657万人に達し、高齢化率は約30%に達する見込みです。

2025年に向けた地域医療構想・医療計画、病床機能の再編が進み、中小規模病院は慢性期や回復期医療を担う施設として地域医療の中核となっていきます。平成28年度診療報酬改定の基本方針「地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携」等の行政施策でも明らかなように、地域で病院・診療所・介護施設等が連携して同じ患者の診療を行う「地域完結型」医療への転換が求められています。

地域包括ケアシステムのICT利活用の実現のためにも、医療機関の情報共有の要として、電子カルテやPACSは今まで以上に大きな役割を果たしていくことでしょう。

本調査結果は、市場調査レポート「2017年版 電子カルテの市場動向調査 −電子カルテ/PACS市場規模予測とシェア動向−」に詳しく掲載しました。

本書の詳細とご購入はこちら
http://store.seedplanning.co.jp/item/9701.html

調査結果のポイント、調査概要は以下の通りです。

調査結果のポイント

電子カルテ市場規模は、2020年に2,780億円
→ 2016年比119%(442億円増)
→ 中小規模病院への導入が進む

電子カルテの市場規模予測

病院向け電子カルテ市場動向

  • 病院向け電子カルテ普及率は約38.9%と推定される。
  • 2016 年の病院向け電子カルテ市場規模は納入数655 件2,195 億円。リプレースも含む累積納入数5,190 件と推定される。
  • 『「日本再興戦略」改訂2015』に「400 床以上の一般病院における電子カルテの全国普及率を90%に引き上げる」の目標が示されている。
  • 規模別では「400 床以上」の大規模病院での普及率が最も高く、76.4%。中規模病院「100~399 床」が、稼働数2,010 件、普及率43.7%で最も件数が多い。今後納入数の伸びが最も期待されるのは中規模病院である。
  • 地域包括ケア病棟入院料等でデータ提出加算が要件化された影響で、小規模病院の電子カルテ導入意向も強まっている。

診療所向け電子カルテ市場動向

  • 2016 年末の診療所向け電子カルテ普及率は約34.2%、市場規模は約138.9 億円、年間納入数4,400 件、と推定される。
  • 2016 年は各ベンダーの納入数が前年比103~110%で、市場全体では前年比納入数6.3%増、納入金額4.6%増となった。
  • 2014 年4 月の消費税増税により、2013 年に駆け込み特需があり、2014 年には反動で納入数が前年比1~2 割減となった。2019 年10 月に消費税増税が実施される場合、2018 年から2019年にかけて特需があり、2020 年に反動が見込まれる。

PACS市場規模は、2020年に455億円
→ 2016年比96%(20億円減)
→ クラウドへの移行が進む

PACSの市場規模予測/クラウドPACS導入施設数予測 

病院向けPACS市場動向

  • 2016 年の病院向けPACS 市場は、前年に引き続きリプレース需要が大半で納入件数は1,060 件、金額ベース415 億円規模であった。国立大学病院機構では、更新期間を6 年半以上と長期にしており、オンプレミス市場は縮小傾向にある。
  • 病院向けPACS システムは、今後リプレース需要しか見込めない。システムは高度化高機能化しているが、技術進展の割には、価格は低廉化している。これをどうカバーするか、更新時期に合わせてクラウドの提案など、新規サービスメニューの拡大で市場拡大を図る戦略を取るベンダが増えている。

診療所向けPACS市場動向

  • 2016 年の診療所・クリニック向けPACS市場は、引き続きクラウドサービスの導入で、納入件数は伸びている。新規件数が960 件、金額60 億円規模の市場を形成したようだ。
  • クリニック向けPACS市場のクラウドサービスは、医療情報の統合・連携による新たな診療価値の提供として、操作性の良いオールイン型、廉価な電子カルテ・アプリケーションを備えたパブリッククラウドサービス、遠隔読影サービスなどが拡がっている。
  • 今後のクリニック向け医療画像ソリューション・PACS 市場では、IT 系企業が得意な技術を持つベンチャーを取り込み、多様なサービスの展開が予想され、クラウド化の進展に拍車がかかり、市場は拡大基調にある。

クラウドPACS市場動向

  • 2010 年2 月、厚生労働省の通知「「診療録等の保存を行う場所について」の一部改正について」により、民間企業が保有するデータセンタの医療情報の外部保存が認められ医療クラウドサービス提供の環境が整った。
  • クラウドサービス(クラウドPACS)は、2015年530施設であったが、2016 年には925施設に導入が進んでいる。現状、中小規模病院での利用が大半であるが、今後は大学系病院や地域の中核・大規模病院でも導入が見込まれる。
  • サービスメニューの多様化、地域包括ケア、遠隔読影などクラウドを利用する環境も醸成されてきており、地域の中核病院向けにクラウドの導入が進展すると予想される。2020年には2,500の施設に導入が進むと予測する。
  • クラウドサービスでは、電子カルテ、PACS といったアプリケーションだけでなく、地域医療連携システムや遠隔画像診断・読影サービス、在宅療養支援サービス、治験向けサービス(EDC)、調剤薬局向けサービスなど様々な分野で可能性があり、提供されているサービスも数多い。
  • 「他施設との連携が容易」、「自前で保守管理をする手間を省ける」、「価格が安い」など様々なメリットがある。また、災害対応での事業継続・診療の継続という面からも医療クラウドへの期待は高く、拡大が大いに期待できるサービスである。
  • クラウドPACS の運用では、個人情報保護の運用、セキュリティ面、大容量の保管コストなどの課題があるが、規制と緩和のバランスの中で、導入が進展して行くと予想される。

調査概要

調査対象
• 電子カルテベンダー
• PACS ベンダー
• 電子カルテ導入病院・診療所
• PACS 導入病院・診療所
調査項目
• 市場動向
• 市場規模
• システムベンダーシェア
• サーバ・端末シェア
• ベンダー・ハード選定基準 等
調査方法
• 訪問面接調査
• ヒアリング調査
• Web 等公開情報収集等
調査期間
2017 年3 月〜2017 年7 月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
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