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スマートフォン普及にともなうデジタル写真撮影行動の変化について

2013/05/20

◆ 過去1年間に使用した写真撮影機器は、デジタルコンパクトカメラが全体の約85%、スマートフォンは
  全体の約37%。最も多い枚数を撮影する機器は、デジタルコンパクトカメラが約51%、スマートフォンは約17%。
◆ スマートフォン購入ユーザー全体の約6割が、購入後撮影枚数が増加。購入前後3ヶ月間を比較した増数は
  ”1-100枚未満“のユーザーの割合が最も多く、全体の約4割弱に。
◆ スマートフォンの普及に伴いデジタルコンパクトカメラの撮影行動が変化。
  スマートフォン購入後デジタルコンパクトカメラでの撮影枚数が減少したユーザーは全体の約3割。
  一方、撮影枚数が増加したユーザーは全体の約1割。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 代表取締役 梅田佳夫、以下シード・プランニング)は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話などのデジタル機器によるユーザーの写真・動画の撮影、保存、利用に関する行動分析調査を実施し、このほどその結果をまとめました。

携帯電話の普及により誰もが写真や動画などを手軽に撮影することが出来るようになりました。また、近年ではスマートフォンやタブレット端末が急速に普及し、撮影した写真・動画データなどのいわゆる大容量データをオンライン上で保存・整理をおこなうことや、SNSなどのソーシャルメディアを介して友人・知人と共有することなどが定着しました。
これにより、ユーザーの撮影、保存、利用行動が大きく変化し、これに伴い映像撮影機器、メモリー、ストレージなどを製造するメーカーやITサービス事業者から、新しい発想のサービスが生まれることによる新たな経済性が期待されます。

シード・プランニングでは、ユーザーが個人利用目的として使用する写真・動画・テキストデータを「パーソナルデータ」と定義、現在スマートフォンの普及を大きな要因として写真・動画を中心とする「パーソナルデータ」の大容量化が進行しているという仮説のもと、ユーザー880名を対象にデジタル写真・動画撮影行動の現状に関するWebアンケート調査を実施いたしました。
本調査結果から、スマートフォンとデジタルコンパクトカメラを持つユーザーのデジタル写真撮影行動に着目し、スマートフォン購入後のユーザーの変化について取りまとめた結果を公表いたします。

本調査では、デジタルコンパクトカメラやスマートフォンのほか、デジタル一眼カメラ、ビデオカメラ、タブレット端末、携帯電話(フィーチャーフォン)などのディバイス毎にユーザーの写真・動画の撮影・保存・利用行動に関するアンケート調査結果を記載しております。また、アンケート調査結果を元に、国内のパーソナルな写真データの保有量予測をおこなっております。

調査結果の詳細は、調査研究レポート「パーソナルデータ管理の現状と今後の方向性」(価格:120,000円+消費税、2013年4月23日発刊)として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

◆ 過去1年間に使用した写真撮影機器は、デジタルコンパクトカメラが全体の約85%、スマートフォンは
  全体の約37%。最も多い枚数を撮影する機器は、デジタルコンパクトカメラが約51%、スマートフォンは約17%。

  • 過去1年間に使用した写真撮影機器は、デジタルコンパクトカメラの割合が最も多く、全体の84.8%となった。二番目に割合が多いのは携帯電話(フィーチャーフォン)で全体の61.7%となった。また、スマートフォンは全体の37.2%となった。
  • また、上記回答を踏まえてこれらの撮影機器のうち、最も多い枚数を撮影する機器の割合は、デジタルコンパクトカメラが最も多いが、その割合は全体の51.4%となった。なお、スマートフォンと回答した割合は16.8%となった。
過去1年間の写真撮影機器

◆ スマートフォン購入ユーザー全体の約6割が、購入後撮影枚数が増加。購入前後3ヶ月間を比較した増数は
  ”1-100枚未満“のユーザーの割合が最も多く、全体の約4割弱に。

  • スマートフォンを購入したユーザーの購入前後3ヶ月を比較すると、スマートフォン購入後撮影枚数が増えたユーザーは、全体の60.2%となった。スマートフォン購入後も撮影枚数が変わらないとしたのは、全体の37.3%、また、撮影枚数が減ったのは全体の2.4%となった。
  • また、増加した撮影枚数別では1-100枚未満が全体の38.8%、100枚以上が全体の21.4%となった。
スマートフォン購入後の写真撮影枚数の増減<購入前後3ヶ月間比較>

◆ スマートフォンの普及に伴いデジタルコンパクトカメラの撮影行動が変化。
  スマートフォン購入後デジタルコンパクトカメラでの撮影枚数が減少したユーザーは全体の約3割。
  一方、撮影枚数が増加したユーザーは全体の約1割。

  • スマートフォンを購入したユーザーのうち、その後デジタルコンパクトカメラでの撮影枚数が減少したのは全体の31.5%となった。一方、撮影枚数が増加したのは全体の9.5%となった。また、スマートフォン購入後もデジタルコンパクトカメラでの撮影枚数に変化がないのは、全体の36.4%となった。
スマートフォン購入後のデジタルコンパクトカメラ写真撮影行動の変化

調査概要

調査対象
前直近3ヶ月以内に対象機器写真または動画の撮影経験があるユーザー880名(性別の均等化調整を実施)
調査項目
✓ 写真・動画の機器別撮影行動(頻度、時間、撮影対象)
✓ 写真・動画の機器別保存行動(保存量、保存場所)
✓ オンラインストレージサービスの利用意向
✓ 写真・動画データの利用方法
✓ スマートフォン購入後の機器別撮影行動の変化
✓ 撮影機器の生活場面別使い分け
✓ 写真・動画のソーシャルサービスでの活用 等
調査方法
✓ Webアンケート調査
調査期間
2012年9月〜2013年4月
※Webアンケート調査の実施は2012年10月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 山本(やまもと)・野下(のした)