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調査結果

2018/03/16

プログラミング教育関連市場の将来展望 −調査結果−
プログラミング教育関連市場は、2025年度に231億円になると予測
→ 関連企業106社を調査
→ 2016年度からの10年間で約6倍の市場に成長
→ 2020年度前後に「教材・プログラミングツール」や「人材関連支援」の
  需要が高まり、2020年度以降、「プログラミング教室・スクール」の
  需要増が見込まれる

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、プログラミング教育関連市場の将来展望について調査を行い、このほどその結果をまとめましたのでお知らせいたします。

あらゆる産業でITが普及しIT市場が拡大し続けている現在、ITを使いこなせる人材の不足が懸念されています。経済産業省が発表した調査によると、2030年には最大で79万人ものIT人材不足が予想されており、人材育成が急務となっています。第4次産業革命の時代、IT技術を使いこなすことは社会的課題の解決や、新たなビジネス創出に繋がっていきます。人口が減少し高齢化が続いている日本においては、若者がIT技術やITを使いこなすための論理的思考力を身につけることは必要不可欠になると言えます。

それらの力を身につけるために学校教育も変革が求められ、2020年度から小学校でのプログラミング教育の必修化が決定されました。プログラミングを学習することでIT技術の基礎習得に加え、子どもたちの論理的思考力・問題解決能力等「プログラミング的思考」を育むことが期待されています。

プログラミング教育必修化への対応、ITスキルやプログラミング的思考の育成等、様々な目的のもと、近年子ども向けのプログラミングスクールや教材が次々と展開されています。更に、自治体が企業やNPOと連携して実証授業や指導者育成講座に取り組む等、プログラミング教育における官民連携の動きにも注目が集まっています。

これらの状況を踏まえ、本調査は、若年層向けのプログラミングスクール運営・教材開発を中心とした企業・団体の取り組みを調査し、プログラミング教育関連市場の現状を把握するとともに、持続的な取組みにむけた市場形成ならびに市場の方向性を展望しました。

本調査結果の詳細は、市場調査レポート「プログラミング教育関連市場の現状と将来展望」に掲載しています。

本書の詳細とご購入はこちら
http://store.seedplanning.co.jp/item/9941.html

調査結果のポイント、調査概要は以下の通りです。

調査結果のポイント

プログラミング教育関連市場は、2025年度に231億円になると予測
→ 関連企業106社を調査
→ 2016年度からの10年間で約6倍の市場に成長
→ 2020年度前後に「教材・プログラミングツール」や「人材関連支援」の
  需要が高まり、2020年度以降、「プログラミング教室・スクール」の
  需要増が見込まれる
調査範囲

本調査ではプログラミング教育関連市場を下図のように定義し、現在の主な市場である「プログラミング教室・スクール」、ロボット等の「教材・プログラミングツール」、授業を行う教員の研修や育成、外部専門家であるICT支援員の増員など「人材関連支援」に関して主要企業へのヒアリング、オープンデータ等による調査を行い、市場規模を算出した。
対象は国公立、私立の小・中学校、高校と、主に民間企業が経営する学校外の有償教室となる。

プログラミング教育関連市場

用語の定義
公教育:国公立、私立の小学校、中学校、高等学校など学校機関
私教育:主に民間企業が有償で経営するプログラミング教室やスクール、塾など学校外の施設

調査対象
プログラミング教室・スクール
教材・プログラミングツール
人材関連支援


計106社
市場規模予測

プログラミング教育関連市場は、2025年度に231億円になると予測
→ 2016年度からの10年間で約6倍の市場に成長
→ 2020年度前後に 「教材・プログラミングツール」 や 「人材関連支援」 の需要が高まり、
  2020年度以降、「プログラミング教室・スクール」の需要増が見込まれる

プログラミング教育関連市場の市場規模予測

プログラミング教育に係わる事業領域は、現在、市場として新たな立ち上がりをみせる学校外の施設である「プログラミング教室・スクール」、公教育をはじめ私教育においてもプログラミング教育を行う際の支援ツールとなるロボット等「教材・プログラミングツール」、授業を行う教員の研修や育成、外部専門家であるICT支援員の増員など「人材関連支援」の3つに分類される。

これら領域を合せたプログラミング教育関連市場規模は、2016 年度に39.9 億円と推計される。

小学校ならびに中学校では、2018 年度よりプログラミング教育の移行期間に入る。また、2020 年度以降の本格的なプログラミング教育の実施により、多くの子どもたちが、学校グ教育を通じてプログラミングに興味・関心を持つことが想定される。
プログラミング教育の本格実施から小学校は5 年後、中学校は4 年後となる2025 年度には、市場は230.5 億円に成長すると予測した。

  • プログラミング教室・スクール
    主に小・中学生、高校生を対象とした「プログラミング教室・スクール」は、2020年度以降、公教育でプログラミングを体験した児童・生徒たちのさらなる学びの場としてニーズが高まると考えられる。また、新たな取組みとして、通信制高校など公教育への進出やIT人材育成を目的とした専門講座の開設などが期待される。
  • 教材・プログラミングツール
    「教材・プログラミングツール」は、2018年度以降、プログラミング教育の移行期間で先行的に取組む小学校等において、特に教材の導入が伸びると予測される。また、2020年度以降は、先行的に取組む学校の事例等を参考にした本格的なプログラミング教育が開始されるほか、次年度に中学校、さらに次の年度に高校へとプログラミング教育が拡大し、需要増が見込まれる。
  • 人材関連支援
    プログラミング教育における「人材関連支援」は、教員向けの研修・人材育成と、プログラミング教育を契機として新たに需要が見込まれる「ICT支援員」の市場が考えられる。プログラミング教育の必修化に向けては、これまで以上にICT支援員をはじめとした外部スタッフの活用や、教員の効率的な研修体制の構築、人材育成などが求められると考えられ、従来、あまり市場として意識されてこなかった新たな事業の市場形成が図られる可能性がある

調査概要

調査方法
ヒアリング調査およびオープンデータ・文献調査
調査対象
<ヒアリング実施企業:10社>
株式会社アクティブブレインズ/江崎グリコ株式会社/株式会社学研エデュケーショナル/学校法人角川ドワンゴ学園/株式会社CA Tech Kids/株式会社ソニー・グローバルエデュケーション/ソフトバンクグループ株式会社/株式会社チアリー/東京書籍株式会社/株式会社Findアクティブラーナー
<オープンデータによる調査企業>
1.プログラミング教室・スクール(54社)
アーテック/Azhai Communications/アズソフト株式会社/アルトナー/アントレキッズ/伊藤忠テクノソリューションズ/インターグループ/インフォアスリート/ヴィリング/栄光/エクシード/エス・エー・アイ/エデュケーショナル・デザイン/学研プラス/キッズ・プログラミング/KidsVenture/キヤノンITソリューションズ/キラメックス/グリー/CoderDojo Japan/コードキャンプ/COMPASS/サイエンス倶楽部/サックル/ザリガス/スペースタイム/SmileMe/Z会/中央産業/ディー・エヌ・エー/テックプログレス/寺子屋プロジェクト/TENTO/トライグループ/Knocknote/ハック/ヒューマンアカデミー/ビルダーキッズガラージ/富士通ラーニングメディア/プレディ/プロキッズ/プログラボ教育事業運営委員会/MYビジネスパートナーズ/ミスターフュージョン/みんなのコード/メディアクリエイトコミュニケーションズ/ヤフー/UEI/夢見る/ライフイズテック/LITALICO/リバネス/ロボット科学教育/ワオ・コーポレーション
2.教材・プログラミングツール(27社+文部科学省)
アーテック/アイ・オー・データ機器/アイティオーエス/アシアル/イーケイジャパン/インフォディオ/NTTドコモ/MIT Media Lab/Code.org/近藤科学/jig.jp(B Inc.)5/しくみデザイン/ジャパン・トゥエンティワン/新日鉄住金ソリューションズ/ソフトバンク コマース&サービス/ダイセン電子工業/デジタルポケット/テックプログレス/トップマン/ナチュラルスタイル/Knocknote/富士ソフト/ヘマタイト/マテル・インターナショナル/文部科学省/Rubyプログラミング少年団/レゴジャパン株式会社 レゴエディケーション/ワイズインテグレーション
3.人材関連支援(14社)
インテル/ウチダ人材開発センタ/エヌ・ティ・ティ・コム チェオ/エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ/CANVAS/サイエンス・アクセシビリティ・ネット/サンワシステムサポート/JMC/日興通信/VSN/ベネッセコーポレーション/みんなのコード/ラインズ/リバネス
調査期間
2017 年12 月〜2018 年2 月

調査結果を掲載したレポートの概要

レポート名
プログラミング教育関連市場の現状と将来展望
発刊日/体裁
2018/2/28  A4/295ページ
販売価格
書籍版        162,000円(税込)
書籍+PDFセット版  194,400円(税込)
目    次
はじめに
調査概要
第1章 総括
 1.本レポートについて
 2.プログラミング教育関連市場をとりまく全体像
 3.プログラミング教育必修化の経緯
 4.プログラミング教育関連市場規模と展望
第2章 市場動向と市場規模予測
 1.プログラミング教室・スクール
   (1)市場概要    (2)市場規模
 2.教材・プログラミングツール
   (1)市場概要    (2)市場規模
 3.人材関連支援
   (1)市場概要    (2)市場規模
第3章 ヒアリング・事例研究の結果
 1.ヒアリング調査の結果
   (1)製品・サービス概要と特徴 (2)提供先・提供形態
   (3)価格体系・実績      (4)今後の展開・プログラミング教育関連市場の見解
 2.事例研究の結果
  <プログラミング教室・スクール>
   (1)概要と特徴   (2)価格と実績
  <教材・プログラミングツール>
   (1)概要と特徴   (2)価格と実績
  <人材関連支援>
   (1)概要と特徴   (2)価格と実績
第4章 ヒアリング調査個票  <五十音順>
 掲載社名は「 調査概要 」の項参照
第5章 事例研究個票
 掲載社名は「 調査概要 」の項参照
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
広報担当