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AR活用製品・サービスの市場予測

2015/02/19

2018年の国内のARを活用した製品・サービスの市場は、
✓ 2,820億円。2013年比4.3倍の伸び。
✓ ナビゲーション、ゲーム、モバイルコマースの3分野が
  400億円を突破。放送も400億円弱となる。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、国内のARを活用した製品・サービスに関する市場動向を調査し、このほど、その結果をまとめました。

Augmented Reality(AR:拡張現実感)の技術は、1990年代の登場より長らく研究開発の範囲内にとどまってきましたが、ここ数年、スマートフォンの高機能化、インフラの高速、大容量化などによりモバイル分野においてビジネス化の動きが見え始めています。最近のスマートフォンでは、端末内のGPS(位置情報)機能を活用した新しいモバイルAR活用サービスも増えつつあります。また国内キャリアも、AR活用サービスの開発に着手するなどAR活用のプラットフォーム環境も急速に整いつつあり、サービス事業者の参入障壁も低くなりつつあります。

シード・プランニングでは2010年に今回と同様の調査を行い、2010年時点でのAR活用製品・サービスの市場はまだ「AR黎明期」として、放送産業を中心に約200億円であると報告をしました。それから5年、AR市場はその活用範囲が大きく拡がり、ナビゲーション、ゲーム、エンタテインメント、モバイル広告、観光・旅行案内や医療、製造現場などに適用されるようになり、本格的な「AR市場立ち上がり期」となってきました。今後は日常生活やビジネスにおいてARが活用されるシーンが更に増加すると考えられ、今後5年を展望するとAR活用サービスはさらに多様な市場が期待され、「普及期」に入ると期待されます。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2015年版 AR(拡張現実)のインパクトと新市場創出の可能性(市場動向編)」[価格:書籍版またはPDF(CD-ROM)版 : 51,840円(税込)、書籍+PDF セット版:64,800円(税込)、2015年1月5日発刊 ] として販売しております。
 引きつづき「参入企業/導入事例編」を発刊予定です。

※本書の詳細とお買い求めはこちらをご覧ください➜ http://store.seedplanning.co.jp/itm/8482.html

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

2018年の国内のARを活用した製品・サービスの市場は、
✓ 2,820億円。2013年比4.3倍の伸び。
✓ ナビゲーション、ゲーム、モバイルコマースの3分野が
  400億円を突破。放送も400億円弱となる。

AR活用製品・サービスの市場規模予測

本調査では、今後AR技術が様々な分野における製品・サービスで活用されると考え、各分野におけるAR技術活用製品・サービスの市場規模を推計した。

対象としたのは以下の9分野。
エンターテイメント
ナビゲーション
コマース
販促・広告・サイネージ・営業支援
ゲーム
放送
教育
観光・旅行
産業向けソリューション(製造・土木・建築・医療等)

分野別AR活用製品・サービスの市場規模予測

分野別の動向

ナビゲーション市場
AR を活用したナビゲーションシステム。ヘッドアップディスプレイのカーナビゲーション、スマートフォンとカメラパスビューを活用したモバイルナビが対象。

カーナビ市場はスマホなどに押され縮小傾向にあるが、AR 対応カーナビ(AR 車載ユニット)については今後大きく伸びることが予想される。ナビゲーション情報をHUD に表示するため前方を向いたままで運転可能であることから、安全面においても従来型カーナビに比べ優れていることが高く評価されている。2018 年には市場規模は190 億円に拡大しているものと考えられる。

一方モバイル端末向けAR ナビゲーションサービスはスマホの急速な普及もあって今後も順調に拡大が続き、2018 年には2013 年比ほぼ3 倍の215 億円に達することが予想される。特に有望と思われるのが広告とのコラボであり、地図画面に周辺の商店などの広告を重ねるというような形のナビゲーションサービスが今後主流となる可能性もある。

ゲーム市場
AR 技術を利用したパッケージゲーム。本調査では、家庭向けの携帯ゲーム機、据え置き機で楽しむゲーム、スマートフォンゲームが対象。

2014 年には据え置き型ゲーム機として「PlayStation 4」、「Xbox One」が新たに市場投入されており、これらのゲーム機にはAR ゲームを行う際に必要な奥行き等が認識可能なカメラが備えられているため、今後AR を活用した体感ゲームやコンテンツの市場拡大にとって大きな促進要因となるものと見られる。また、また携帯型ゲーム機でも2014 年10 月に「ニンテンドー3DS」の後継機として「New ニンテンドー3DS」が発売されており、、ここ1〜2 年のうちにも3D ベースのAR ゲームの開発が急速に進むものと考えられる。

こうした動きからみてAR ゲーム市場は今後も順調な成長が見込まれ、2018 年には市場規模は440 億円に達するものと予測される。

モバイルコマース市場
AR 技術を活用したモバイルコマースの市場が対象。通販や決済、電子クーポンなどを含む。

モバイルコマースでAR 市場の牽引役となっているのはAR カタログ。2013 年の市場規模87 億円のうちその80%程度をAR カタログが占めている。AR カタログは今後デジタルカタログとの激しい競争にさらされることが予想されるが、大手通販会社の間で紙のカタログからAR カタログへの移行が進んでいることから、当面市場は順調に拡大するものとみられる。モバイルAR コマース市場は2018 年には520 億円に達しているものと予測されるが、この段階でもAR カタログの占める比率は50%を超えている可能性が高い。

放送市場
AR 技術を活用したバーチャル広告など、放送分野におけるAR 番組制作業務支援ソリューションが対。

現状ではAR 技術が用いられた番組の数はまだきわめて限られており、一部の番組制作者が実験的に採用した例が見られる程度である。しかし今後AR と相性の良い双方向番組などの比率が徐々に高まっていくことが予想され、それにともなってAR 放送番組の市場が拡大することは確実と見られる。放送番組制作業に占めるAR 放送番組の比率は2013 年の3.1%から2018 年には12.9%に、市場規模は91 億円から395 億円へと急成長を遂げるものと考えられる。

エンターテイメント
エンターテイメント領域で、AR 技術を活用した製品・サービスを対象とする。カードダス、T シャツ、モバイルコンテンツなどが対象となる。2018年の市場規模は205億円と予測。

販促・広告・サイネージ・営業支援
AR 技術を活用した広告配信が対象。エアタグやポップアップ広告、AR技術を活用したデジタルサイネージなども対象である。販促や営業支援にAR を活用するソリューション。化粧シミュレーション、試着システム、対面販売の説明用コンテンツなどが対象となる。2018年の市場規模は305億円と予測。

教育
AR 技術を活用した教育コンテンツ市場が対象。2018年の市場規模は170億円と予測。

観光・旅行
観光案内、観光促進のためのコンテンツ・ソリューション、美術館などで活用されるAR コンテンツ提供サービスなどが対象。2018年の市場規模は110億円と予測。

産業向けソリューション(製造・土木・建築・医療等)
工場内で活用する業務支援ソリューション、開発支援ソリューション、BIMなどに組み込むAR ソリューションなど、産業向けソリューションが対象。2018年の市場規模は270億円と予測。

調査概要

■ 調査対象
AR活用サービス参入企業各社
■ 調査方法
個別企業ヒアリングおよび公開資料
■ 調査期間
2014 年7 月〜2014 年12 月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 荒川(あらかわ)

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