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遺伝子解析支援ビジネスの市場予測

2014/08/25

遺伝子解析支援装置主要3品目(*)の世界市場予測
→ 2019年に3千億円を超える市場に拡大する。
  なかでも次世代シーケンサーは、1千億円を超えると予測。
  体外診断用パーソナルシーケンサーが貢献する。
研究目的の遺伝子受託解析の世界市場予測
→ 2019年に1千億円を超える市場となる見通し。
  リアルタイムPCRやデジタルPCRの受託解析が市場を牽引。
  なかでも次世代シーケンサーは、350億円に達すると予測。

(*)遺伝子解析支援装置主要3品目…シーケンサー、DNAチップ、PCRの3品目

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、世界の遺伝子解析支援ビジネスの現状と将来展望に関する調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

シード・プランニングでは2011年より「遺伝子解析支援ビジネスの現状と将来展望」と題したテーマでシーケンサーやDNAチップをはじめとする遺伝子解析支援装置の開発状況、受託解析サービスの市場動向を調査してまいりました。その間、次世代シーケンサーの低コスト化や医療分野への応用拡大、消費者向け遺伝子検査サービスが脚光を集めるなど、遺伝子解析ビジネスへの注目が高まってきました。

2014年版となる本調査では調査範囲をこれまでの国内から世界に拡げ、調査対象企業数を増やすとともに、セグメントごとに5年後までの世界市場予測を行いました。

また次世代シーケンサーの急速な解析コスト低下とともに目立ち始めているIT企業や電機メーカーなどによる遺伝子解析事業への新規参入状況、米国で事業化が先行している次世代シーケンサーの医療応用について調査を行いました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2014年版 世界の遺伝子解析支援ビジネスの現状と将来展望」 [価格:162,000円(本体150,000円+消費税12,000円)、2014年7月18日発刊 ] として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

遺伝子解析支援装置主要3品目(*)の世界市場予測
  → 2019年に3千億円を超える市場に拡大する。
    なかでも次世代シーケンサーは、1千億円を超えると予測。
    体外診断用パーソナルシーケンサーが貢献する。

(*)遺伝子解析支援装置主要3品目…シーケンサー、DNAチップ、PCRの3品目

遺伝子解析支援装置主要3品目(シーケンサー、DNAチップ、PCR)の市場は、2014年2,345億円から2019年3,161億円に成長する見通し。なかでも次世代シーケンサーは、2014年600億円から2019年には約1.8倍の1,090億円に達すると予測。体外診断用パーソナルシーケンサーが貢献する。

遺伝子解析支援装置主要3品目の世界市場予測

予測の背景

シーケンサー市場

[キャピラリーシーケンサー]
世界市場は今後、買い替え需要が中心となると思われる。そのため2014年309億円から微減で推移し2019年307億円市場になると予測した。

[次世代シーケンサー]
低価格となったパーソナルシーケンサーが、従来の医学・生物学研究に加えて、臨床検査や食品検査、畜産などの応用市場でユーザー数を伸ばしている。欧米を中心にして次世代シーケンサーの世界市場は研究用、医療用ともに拡大し、2014年600億円から2019年には1,090億円になると予測した。

DNAチップ市場

研究用DNAチップの世界市場は、AffymetrixとAgilent、Illuminaの製品が寡占化している。ユーザー数、売上枚数はともに伸びているものの、価格競争による低価格化が著しい。
売上げの主体はヒト、マウス、ラットを対象とする医学研究用のチップであるが、欧米を中心に農業・畜産関連のDNAチップの売上げが近年伸びている。
DNAチップの世界市場は微増で推移し、2014年400億円から2019年に430億円になると予測した。

PCR市場

[PCR(サーマルサイクラー)]
臨床検査や食品検査においてリアルタイムPCR への移行の影響で市場は減少傾向が続くが、遺伝子増幅では必須の装置であるため今後は買い替えが中心となる。そのため今後のPCR市場は横ばいで推移し、2014年204 億円から2019年に202 億円になると予測した。

[リアルタイムPCR]
サーマルサイクラーと異なり電気泳動が不要なため、迅速、正確に核酸定量が行えることから、SNP解析や遺伝子発現解析など微量な検体検査や定量分析においてPCRからのシフト化が進んでおり、創薬関連でも解析需要が伸びている。それに伴いユーザーは拡大しているものの、100万円代の製品も登場するなど価格競争が激しくなっている。リアルタイムPCRの世界市場は医療分野での市場拡大により、2014年686億円から2019年788億円に拡大すると予測した。

[デジタルPCR]
2011年頃より本格的に製品化されはじめた。
装置価格は1,500万〜2,000万円代と高額であるが、2013年にLife Technologiesが580万円と低価格のQuantStudio 3Dを発売し、ユーザー数を増やしている。今後、医学系を中心に売上げを伸ばしていくと予想し、デジタルPCRの世界市場は2014年146億円から2019年に約2.4倍の344億円になると予測した。


研究目的の遺伝子受託解析の世界市場予測
  → 2019年に1千億円を超える市場となる見通し。
    リアルタイムPCRやデジタルPCRの受託解析が市場を牽引。
    なかでも次世代シーケンサーは、350億円に達すると予測。

研究を目的とした遺伝子受託解析の世界市場は、2014年975億円から2019年1,197億円に成長する見通し。
リアルタイムPCRやデジタルPCRの受託解析が市場を牽引。なかでも次世代シーケンサーは、2014年180億円から2019年には2倍の350億円に達すると予測。

研究を目的とした遺伝子受託解析の世界市場

予測の背景

シーケンシング/次世代シーケンシング受託解析市場

  • 2007年頃より微量サンプル、高速処理可能な次世代シーケンシング解析の受託が増加傾向にある。パーソナルシーケンサーの登場により、ターゲットを絞った解析の依頼が増えている。
  • 公的研究機関・大学からの受託割合が7割、製薬や食品企業などの民間企業が3割を占めるとみられる。
  • 受託価格は次世代シーケンサーのコスト低下、価格競争の影響で過去2〜3年で大幅に低下したが、依頼数は増加傾向にある。
  • 次世代シーケンサーの世界市場は2014年180億円から2019年に350億円に伸長すると予測。
  • 従来のキャピラリーシーケンサーに関しては解析依頼が一定してあるものの、受託価格の低下により市場は2014年105億円から微減で推移していき、2019年に97億円になると予測した。

DNAチップ受託解析市場

  • DNAチップ受託解析は、従来のmRNAに加えて、miRNAやSNP、CNV、染色体異常の解析需要の伸びにより依頼数は増加している。ただしチップ価格の低下と過当競争により、受託価格が近年著しく低下しているため、受託解析市場は今後微増で推移していく。クライアントの内訳は、公的研究機関・大学が6割、製薬関連および食品・環境関連が4割とみられる。
  • DNAチップ受託解析の世界市場は2014年200億円から2019年235億円になると予測した。

PCR/リアルタイムPCR/デジタルPCR受託解析市場

  • PCR/リアルタイムPCR/デジタルPCR解析は、遺伝子受託解析の中では最も大きな市場を形成している。特にリアルタイムPCR解析は、PCRに比べてDNAやRNAの正確な定量化ができること、電気泳動が不要なので迅速且つ簡便に解析でき、コンタミネーションの危険も少ない等の利点があり解析需要が増加傾向にある。今後も引き続き、PCRからリアルタイムPCRへの使用比率が高まると予想される。また2011年より登場したデジタルPCR解析ががんやiPS細胞研究など医学研究を中心に利用を伸ばしていく。
  • 解析プロトコールは伸びるが、試薬コストが安価になった影響で今後は微増で推移すると予想される。受託先は公的研究機関・大学が60%、創薬関係30%、食品・衛生検査ほかが10%となっている。
  • 以上からPCR関連受託解析の世界市場は2014年490億円から微増し、2019年に515億円になると予測した。

調査概要

調査対象企業
[遺伝子解析機器企業 21社]
Affymetrix、Agilent Technologies、Beckman Coulter、Bio-Rad Laboratories、Complete Genomics、Fluidigm、GnuBio、Illumina、Life Technologies、Oxford Nanopore Technologies、Pacific Biosciences、Qiagen、Quantum Biosystems、Roche、Sequenom、タカラバイオ、東洋鋼鈑、東洋製罐グループホールディングス、東レ、日立ハイテクノロジーズ、三菱レイヨン
[受託解析企業 29社]
Beckman Coulter Genomics、BGI、Eurofins Genomics、GATC Biotech、Genewiz、Knome、Macrogen、Source BioScience、DNAチップ研究所、G&Gサイエンス、LSIメディエンス(旧:三菱化学メディエンス)、倉敷紡績、コスモ・バイオ、ジェネティックラボ、ジナリス、積水メディカル、セルイノベーター、タカラバイオ、ダナフォーム、東北化学薬品、東洋紡バイオロジックス、日鉄住金環境、バイオマトリックス研究所、ハプロファーマ、ビー・エム・エル、ファルコバイオシステムズ、フィルジェン、北海道システム・サイエンス、理研ジェネシス
[臨床シーケンス受託企業 10社]
AC-Gen Reading Life、Ambry Genetics、Appistry、Asuragen、GATC Biotech、GeneDx、Illumina、Mayo Clinic、MolecularHealth、NextCODE Health
[注目企業 5社]
23andMe、DeNAライフサイエンス、P5、ジェノサイファー、ヤフー
調査方法
オープンデータ、文献収集、訪問ヒアリングによる調査
調査期間
2014年4月〜7月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 藤本(ふじもと)

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