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高齢者/病者用食品市場の将来予測

2014/05/15

◆ 高齢者用食品市場
  2013年の市場は1,115億円(推定)。以降、以降順調に市場は成長し、
  2017年には1,340億円の市場になると予測される。
◆ 病者用食品市場
  2013年の市場は349億円(推定)。以降、年率5%前後の穏やかな成長で
  2017年には400億円を超える市場になると予想される。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都文京区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、高齢者/病者用食品市場の開発・販売動向と今後の市場規模予測調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

わが国は、諸外国に例を見ない速さで高齢化が進み、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合は2012年で24.1%となりました。今後、「団塊の世代」が65歳以上となる2015年の高齢者人口は3,395万人になり、「団塊の世代」が75歳以上となる2025年には3,657万人に達すると見込まれ、その後も高齢者人口は2042年まで増加を続けます。

高齢者の増加に伴い、高齢者/病者用食品のニーズは年々高まっており、市場は年率5%前後の成長を続けていますが、需要の増加に伴い、高齢者/病者用食品に対する理解の促進、利用に向けた社会システムの構築は大きな課題です。そのため農林水産省では、2013年10月から「介護食品のあり方に関する検討会議」を設置し検討を続けています。
また、食品の提供事業者も2012年12月に「日本メディカルニュートリション協議会」を設立し、治療食品の普及と安全・適性な使用のために、適切な情報提供・販売活動に関する自主基準を制定しています。

このような状況を踏まえ、本調査では、関連企業の開発動向、商品販売動向を時系列に捉え、今後の高齢者/病者用食品市場を予測しました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2014年版 高齢者/病者用食品市場総合分析調査」(価格:102,600円:税込、2014年5月1日発刊)として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

◆ 高齢者用食品市場
  2013年の市場は1,115億円(推定)。以降、以降順調に市場は成長し、
  2017年には1,340億円の市場になると予測される。

◆ 病者用食品市場
  2013年の市場は349億円(推定)。以降、年率5%前後の穏やかな成長で
  2017年には400億円を超える市場になると予想される。

高齢者用食品市場は2011年に1,000億円の大台を越えた。二桁台で成長を続けてきた市場は震災以降104〜105%の成長率となったが、市場の成長は続き、2017年には1,340億円となることが予想される。
病者用食品市場は2013年で349億円。対前年比105%前後で、穏やかに拡大している。

高齢者/病者用食品市場規模予測

高齢者/病者用商品を以下の7つのカテゴリーに分類し、それぞれカテゴリー毎に予測を行い、合計したものが上図である。

<高齢者用食品>
  ① 濃厚流動食品、栄養・水分補給飲料
  ② 咀嚼・嚥下補助食品

<病者用食品>
  ③ 腎臓病対応食品
  ④ 糖尿病対応食品
  ⑤ 褥瘡・PEM対応食品
  ⑥ 鉄・カルシウム・ファイバー補強食品
  ⑦ 大腸検査食品

※ 高齢者用食品(濃厚流動食品と咀嚼・嚥下補助食品)の中には
  一部③④⑤⑥のカテゴリーの食品も含まれている。

高齢者用食品のカテゴリー別市場規模予測イメージ/病者用食品のカテゴリー別市場規模予測イメージ

今回の調査は、高齢者食品/病者用食品を取り扱う以下の45社を対象として行った。

1.旭化成ファーマ(株)
2.旭松食品(株)
3.味の素(株)
4.アボットジャパン(株)
5.伊藤ハム(株)
6.伊那食品工業(株)
7.(株)H+Bライフサイエンス
8.大塚グループ(大塚製薬(株)、(株)大塚製薬工場、イーエヌ大塚製薬(株))
9.カイゲンファーマ(株)
10.カゴメ(株)
11.亀田製菓(株)
12.キッコーマン(株)
13.キッコーマンソイフーズ(株)
14.キッセイ薬品工業(株)
15.木徳神糧(株)
16.キユーピー(株)
17.協和発酵バイオ(株)
18.(株)クリニコ
19.(株)三和化学研究所
20.太陽化学(株)
21.テルモ(株)
22.(株)ニチレイフーズ
23.日清オイリオグループ(株)
24.日東ベスト(株)
25.日本水産(株)
26.ニュートリー(株)
27.ネスレ日本(株)
28.ハウス食品(株)
29.白十字(株)
30.林兼産業(株)
31.バランス(株)
32.(株)フードケア
33.(株)ふくなお
34.フジッコ(株)
35.ヘルシーフード(株)
36.堀井薬品工業(株)
37.ホリカフーズ(株)
38.(株)マルハチ村松
39.マルハニチロ(株)
40.三島食品(株)
41.(株)宮源
42.(株)武蔵野フーズ
43.(株)明治
44.(株)ヤヨイサンフーズ
45.和光堂(株)

調査概要

◆ 調査対象分野
① 濃厚流動食品、栄養・水分補給飲料
② 咀嚼・嚥下補助食品
③ 腎臓病対応食品
④ 糖尿病対応食品
⑤ 褥瘡・PEM対応食品
⑥ 鉄・カルシウム・ファイバー補強食品
⑦ 大腸検査食品
◆ 調査項目
① 販売実績(2010年〜2012年)と売上予測(2013年)
② 食品分野別取り扱い状況
③ 主要売上商品と販売額
④ 2013年度新商品
⑤ 販売ルート(全病食、医薬品卸、食品卸、病院給食事業者、直販/通販)
⑥ 施設向けと在宅向けの比率
⑦ 今後の注力分野、注力商品
⑧ 在宅向け取り組み(通販事業、通販以外)
◆ 調査対象企業
治療食/介護食を取り扱う食品企業、医薬品企業 計45社(上部項目に記載)
◆ 調査方法
アンケート調査およびヒアリング調査、公開情報収集
◆ 調査時期
2014年1月〜2014年3月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 関口(せきぐち)