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「アルツハイマー型認知症・軽度認知障害(MCI)の治療・診断の現状と今後の方向性」 調査結果がまとまりました。

2010/12/28

  ◆ アルツハイマー型認知症患者数は高齢化とともに年々増加し、2020年には167万人に達する。
  ◆ 診断技術、治療薬の開発の進展にともない、より早期の患者が治療対象に加わった場合、
    2025年には220万人に達すると予測される。
  ◆ アルツハイマー型認知症治療薬の市場規模は
    2020年には2010年比2.7倍の2,900億円にまで拡大する可能性がある。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、アルツハイマー型認知症・軽度認知障害(MCI)の治療・診断の現状と今後の方向性に関する調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

認知症は、後天的な脳の病気により正常に発達した知的機能が全般的かつ持続的に低下し、日常生活に支障をきたす状態をさします。ICD-10 の中では、「通常、慢性あるいは進行性の脳疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習、言語、判断など多数の高次大脳機能の障害からなる症候群」と定義されています。
現在、認知症の原因疾患として最も高い割合を占めているのが、アルツハイマー型認知症であり、認知症全体の60%以上を占めると言われています。

本調査は、通常型(*1)のアルツハイマー型認知症について、神経内科、精神科、老齢病科で診療している医師120人に調査を行いました。また、同認知症のご家族をお持ちの方、同認知症のオピニオンリーダーへの調査も行い、アルツハイマー型認知症医療の現状を詳細に把握するとともに、今後の展望を取りまとめました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「アルツハイマー型認知症・軽度認知障害(MCI)の治療・診断の現状と今後の方向性 2010」(価格:378,000円:税込、2010年12月10日発刊)として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

(*1)アルツハイマー型認知症は、若年発症型と高齢者が発症する通常型に分かれ、通常型は60 歳以上の高齢者に発症し、その罹患率は加齢とともに増加する。

アルツハイマー型認知症患者数は高齢化とともに年々増加し、2020年には167万人に達する。

診断技術、治療薬の開発の進展にともない、より早期の患者が治療対象に加わった場合、
2025年には220万人に達すると予測される。

厚生労働省が 3 年ごとに行っている「患者調査」(平成20 年)では、認知症の総患者数(*2)(383,000 人)のうち、アルツハイマー型認知症の割合は62.7%(240,000 人)である。認知症患者におけるアルツハイマー型認知症患者の割合は3 年前の調査から約8%増加しており、認知症における第一の原因疾患として年々患者が増加している。
過去においては脳血管性認知症が認知症の代表的な原因疾患であったが、診断精度の向上や、生活習慣病の予防や治療の発展によって患者数の上昇は緩やかになった。一方、アルツハイマー型認知症は、現時点で予防法や根本的な治療法がなく、高齢になるほど発症割合は上昇するため高齢化が進むにつれ患者数は増加した。
厚労省老健局のデータと患者調査の結果をもとに推計すると、2010 年時点におけるアルツハイマー型認知症患者数は約116 万人、2015 年には142 万人に達すると予測される。
現在アルツハイマー型認知症に移行する軽度認知障害(MCI due to AD/ Prodromal AD)について診断技術・治療薬の開発が進められており、今後10 年前後で結果が出てくる。MCI へのより早期の診断・治療法が確立した場合、2020 年以降はアルツハイマー型認知症患者数が大きく増加率することが予測され、2025 年には220 万人に達すると予測される。

(*2)患者調査の総患者数
調査日現在において、継続的に医療を受けている者(調査日には医療施設で受療していない者も含む。)の数を下記の算式により推計したもの。
総患者数=入院患者数+初診外来患者数+再来外来患者数×平均診療間隔×調整係数(6/7)
患者調査では主症病以外は集計されず、また認知症は地域により医師の診察を受けていない患者が少なくないといわれており、実際の認知症患者数より推計値が低く算出されていると考えられている。

アルツハイマー型認知症患者数の予測

アルツハイマー型認知症治療薬の市場規模は
2020年には2010年比2.7倍の2,900億円にまで拡大する可能性がある。

2010 年までは、アリセプトの売上高拡大が続き、単独で1000 億円を超えることが予想される。

2011 年以降は、新規に承認されたメマンチン、ガランタミン、リバスチグミン(2010年12月現在申請中)の処方が始まり、現在、副作用などで治療を中断されている患者への処方や併用療法が進み、市場規模は更に拡大すると予測される。

2015 年以降には、初のDisease Modifying Drug(以下 DMD)として抗体医薬が国内でも上市する可能性がある。ただし、抗体医薬は非常に高額となるため、使用患者数は経済的に余裕のある患者に限られることが想定される。また、アルツハイマー型認知症は患者数が多いため、どのように対象の限定がなされるのか、さらには保険承認されるのか、などの意見もある。既存の抗体医薬と近い価格で保険承認された場合、少数の患者であってもその売上高は大きく、アルツハイマー型認知症治療薬全体の市場は2,900 億円にまで達すると考えられる。

アルツハイマー型認知症治療薬の市場規模予測

<調査概要>

1. オンライン調査 (2010 年8 月)
<対象>
①開業医 アルツハイマー型認知症患者を年間10 名以上診療している医師
②病院勤務医 アルツハイマー型認知症患者を年間20 名以上診療しており、認知症を専門領域の一つとしている医師
  クリニック     32人
  神経内科    32人
  精神科      32人
  老年病科    24人
---------------------------
    計      120人

2. アルツハイマー型認知症のご家族をお持ちの方への郵送アンケート(2010 年10 月)

3. アルツハイマー型認知症のオピニオンリーダーへの取材(2010 年11 月)

4. 各種公開情報の収集

本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 遠藤(えんどう)

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