プレスリリース

ホーム > プレスリリース > 2011年 > 11月2日発表

ネット対応ホーム機器(11品目)(*)の市場動向がまとまりました。

2011/11/02

ネット対応ホーム機器(11品目)(*)の市場は、
◆ 参入企業数は、2009年の53社から28社増加し81社に。
  無線LAN関連機器参入企業が急増。
◆ 2016年の市場規模は、2010年比1.17倍の1兆4,620億円と予測。
  スマートフォン、タブレット端末などのモバイル機器が市場を牽引。

(*)ネット対応ホーム機器(11品目):コンシューマ向けでネットに繋がる新しい機能や性能を搭載する機器

①モバイル無線LAN ルータ ②無線LAN 機器(Wi-Fi 機器) ③PLC 機器 ④CATV-STB 
⑤IP-STB ⑥ネットワークメディアプレーヤ(NMP) ⑦ネットワークTV ⑧タブレット端末 
⑨デジタルフォトフレーム ⑩ゲーム機 ⑪ワイヤレスディスプレイアダプタ(WDA)

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、ネット対応ホーム機器11品目の市場動向調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

2009 年12 月に今回と同様の調査を行い、まもなく2 年が経過しようとしています。当時は、iPhone 人気が話題となり、モバイルインターネットが、将来本格的に到来することが予見されました。
しかし、この2 年間で市場環境は、予想をはるかに上回るスピードで変化し、通信インフラは、200Mbps を超えるFTTH が主流となり、モバイルでは、WiMAX やLTE を初め40Mbps 超のサービスが開始されており、データARPU が音声ARPU を逆転し、モバイルでのインターネット利用が当たり前になりました。
急速にスマートフォンやタブレット端末の普及が進行し、フィーチャーフォンやPCの単なる置き換えではなく、モバイルブロードバンドの高速化やデバイスの高機能化を背景として、オープンOS化、マルチデバイス化が進んでいます。

本調査は、このような背景を踏まえ、ネット対応ホーム機器の最新市場動向を調査し、2016年度までの市場規模を予測しました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2011年版 ホーム市場編 通信機能搭載次世代機器の市場展望 」 [価格:95,000円+消費税、2011年10月19日発刊] として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

調査結果のポイント

◆ 参入企業数は、2009年の53社から28社増加し81社に。無線LAN関連機器参入企業が急増。

機器別参入主要企業数

ホーム用通信機能搭載機器11 品目市場に参入している主な企業は合計81 社。2009 年12 月(10 品目)から28 社増加している。

2009 年12 月以降、LG Electronics Japan(株)、HTCNippon(株)、ZTE ジャパン(株)、パンテックワイヤレスジャパン(株)、(株)アルチザネットワークスなど、海外メーカの参入が続いている。

機器別に主な参入企業数を見ると、

  • 無線LAN関連機器へ参入している企業が急増している。スマートフォン等への無線LAN 機能の搭載で、無線LAN 機器市場が活性化している状況を反映している。
  • その他では、引き続きデジタルフォトフレームへの参入企業が増加している。インテリア性を高めたスタンドアロンタイプなどのラインアップの増加や、携帯キャリアが自社の3G サービスとのバンドルでの販売に注力したことを反映している。

◆ 2016年の市場規模は、2010年比1.17倍の1兆4,620億円と予測。
  スマートフォン、タブレット端末などのモバイル機器が市場を牽引。

ネット対応ホーム機器市場規模予測

本調査では、ネット対応ホーム機器11品目を、その機能で以下の4 機器分野に分け予測を行った。
① ホーム接続機器(モバイル無線LAN ルータ、無線LAN 機器、PLC 機器)
② ホーム映像受信機器(CATV-STB、IP-STB、ネットワークメディアプレーヤ(NMP)、
  ネットワークTV、ワイヤレスディスプレイアダプタ(WDA))
③ コンテンツ受信機器(タブレット端末、デジタルフォトフレーム)
④ ゲーム機

2010 年度の市場規模は、前年比105.4%の1 兆2,511.3 億円であった。
2012 年度は、前年度比76.1%と大幅な減少が見込まれる。これは、ネットワークTV およびネットワークTV 対応のBDR の地デジ特需がなくなり、通常の出荷量水準に戻ることが要因である。
しかし、2013 年度以降は、CATV-STB は減少が見込まれるものの、各機器の市場規模は順調に拡大することが予測され、2016 年度におけるネット対応ホーム機器11 品目の市場規模は、2010 年度比116.9%の1 兆4,621 億円に拡大すると予測される。

2016 年度における4機器分野の市場は以下の通りと予測する。
① ホーム接続機器市場:638 億円。
② ホーム映像受信機器市場:8,425 億円。
③ コンテンツ受信機器市場:2,050 億円。タブレット端末は、今後が成長期となり、
  画面サイズの多様化や機能の多様化が予測される。
④ ゲーム機市場:3,508 億円。

調査概要

調査項目
①モバイル無線LAN ルータ
②無線LAN 機器(Wi-Fi 機器)
③PLC 機器
④CATV-STB
⑤IP-STB
⑥ネットワークメディアプレーヤ(NMP)
⑦ネットワークTV
⑧タブレット端末
⑨デジタルフォトフレーム
⑩ゲーム機
⑪ワイヤレスディスプレイアダプタ(WDA)
機器定義、調査範囲、市場動向、参入メーカ、商品化動向、シェア
今後の課題と将来展望、市場規模予測(2008〜2016 年度)
調査対象
主要機器メーカ、通信事業者、関係団体等
調査期間
2011 年月6 月〜2011 年10 月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 廣岡(ひろおか)