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2010年版虚血性心疾患治療の現状と将来展望

2011/01/07

◆ 狭心症患者数は、2010年現在およそ65万人と推計される。今後は微増、もしくは横ばいと予測される。
◆ PCI(*1)実施症例のうちDES(*2)は約70%に使用されている。今後、ACS(*3)でのDESの使用が推奨されれば、DESの使用率はさらに伸びる。
◆ 虚血性心疾患の主な要治療薬となる抗血小板薬の出荷額は2016年には1,600億円になると予測される。

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、虚血性心疾患治療の現状と将来展望に関する調査を実施し、このほど、その結果をまとめました。

虚血性心疾患治療は、近年、薬剤溶出ステントなどの新しいデバイスの進歩により特にPCI治療において大きな変化がありました。PCI分野の発展により虚血性心疾患治療の選択肢が大きな広がりを見せる中、デバイスの変化は、抗血小板薬を中心とした薬物療法にも変化を及ぼしています。 また抗血小板薬市場では、大型製品として成長した「プラビックス」に次ぐ新たな抗血小板薬として、海外では2009年に「エフィエント(プラスグレル)」が上市され、日本においても「エフィエント(プラスグレル)」を始めとするADP受容体阻害薬、トロンビン受容体拮抗薬などが開発されています。

本調査では、PCI治療およびPCI実施後の抗血小板薬による薬物療法に焦点を当て、PCI症例の患者背景、ステントの選択、PCI実施後の抗血小板療法について、PCI実施医100名に対するアンケートおよび専門医4名へのヒアリングを行い、今後求められる治療についての分析を行いました。

なお、本調査結果の詳細は、調査研究レポート「2010年版虚血性心疾患治療の現状と将来展望」(価格:360,000円+消費税、2010年12月27日発刊)として販売しております。

調査結果のポイントは以下の通りです。

(*1) PCI (percutaneous coronary intervention) 経皮的冠動脈インターベンション
(*2) DES (drug-eluting stent) 薬剤溶出ステント
(*3) ACS (acute coronary syndrome) 急性冠症候群

狭心症患者数は、2010年現在およそ65万人と推計される。
今後は微増、もしくは横ばいと予測される。

2008 年の厚生労働省の患者調査によれば、虚血性心疾患の患者数は81 万人、うち狭心症は約60万人、急性心筋梗塞は約5 万人とされる。虚血性心疾患の大部分を占める狭心症の患者数は、2010 年現在およそ65 万人と推計され、今後は微増もしくは横ばいと予測される。検査技術の進歩により、狭心症と診断される患者数は以前よりも増加しているが、実際に血行再建療法まで必要とする狭心症の患者数は大幅には増加しないと推測される。

PCI実施症例のうちDESは約70%に使用されている。
今後、ACSでのDESの使用が推奨されれば、DESの使用率はさらに伸びる。

DES は、2004 年に保険適応が認可された「サイファー」を始め、2010 年には「ザイエンス V」、「プロムス」が発売され、現在、5 製品が使用できる状況にある。
DES はPCI のうち、約70%に実施されている。現在、ACS でのDES の使用は推奨されていないが、今後ACS でのDES の使用が推奨されれば、DES の使用率はさらに伸びる。生体分解性ステントなどの次世代ステントは、今後数年での上市はないと予測され、しばらくはDES 製品による市場の活性化が続く。

虚血性心疾患の主な要治療薬となる抗血小板薬の出荷額は2016年には1,600億円になると予測される。

虚血性心疾患の治療には、抗血小板薬として、低用量アスピリンがほぼ全例に使用され、PCI 実施後も使用は継続される。
PCI 実施症例のうち、約90%は抗血小板薬の2剤併用療法が実施されている。2剤併用療法には、容量アスピリンと「プラビックス」が主に使用される。
2009 年の虚血性心疾患治療に関わる主な抗血小板薬の市場は約1,100 億円である。2016年までに、「プラビックス」の適応追加およびトロンビン受容体拮抗薬、ADP 受容体阻害薬の新薬の発売があり、全体の市場は約1,600 億円となると予測した。

<調査概要>

  • シード・プランニング保有情報、最新情報の収集・整理・分析
  • オピニオンリーダー医師ヒアリング調査 (4名)
  • 専門医に対するインターネット調査 (100名)・・・2010年10月実施
    (弊社ドクターパネル登録医師のうち、PCI を実施している循環器内科医師 100 名)
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル 4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 今井(いまい)

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