プレスリリース

ホーム > プレスリリース > 2010年 > 1月7日発表

「通信機能を搭載した次世代ホーム機器10品目(*)」の将来市場を調査

2010/01/07

公開データに集計されていない通信機能搭載次世代ホーム機器10品目の市場データを調査し2015年までの市場を予測しました
2015年の10品目合計の出荷台数は2,690万台(2009年度比169%)、出荷金額は4,204億円(2009年度比135.8%)

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(本社:東京都台東区 梅田佳夫社長、以下シード・プランニング)は、このほど、通信機能を搭載した次世代ホーム機器市場の調査を行い、その結果を取りまとめました。

通信と放送の融合やFMCが進行し、インターネット経由の放送・映像、各種コンテンツサービスは、PCやTVでの視聴だけでなく、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機等で共通に視聴できるように広がりつつあります。 通信サービスは高速化やモバイル化が進むとともに、クラウドコンピューティング化、ノンPC化等の流れが明確となってきています。

家庭向け機器は新たな時代に向け、各種の通信機能を搭載しインテリジェント化や機能の複合化等の進化を図らなければ、変化の激しい市場において生き残っては行けなくなりつつあります。

当調査では、このような背景を踏まえ、CIAJやJEITAの予測対象又は詳細掲載には至っていない、注目される次世代の有望コンシューマ機器について最新動向と2015年までの市場規模を予測しました。 通信と放送の融合サービスを家庭でどう受信するかという視点から、コンシューマ向けでネットに繋がる新しい機能や性能を搭載する機器を調査しました。

なお、調査結果の詳細は、市場調査レポート「2010年版 通信機器搭載次世代機器の市場展望 ホーム市場編」(価格99,750円、書籍版とPDF版あり)として販売しております。

調査結果のポイントは次ページの通りです。

(*)以下の10品目
無線LANモバイルルータ、無線LAN機器、PLCモデム、CATV-STB 、IP-STB、アクトビラ受信機、
ネットワークメディアプレーヤ、フォトフレーム、ゲーム機器、スマートメータ/スマートゲートウェイ

2015年の10品目の出荷台数は2,690万台(2009年度比169%)、出荷金額は4,204億円(2009年度比135.8%)と予測

国内出荷台数予測
国内出荷金額予測

ホーム接続機器 ・・・無線LAN モバイルルータ、無線LAN 機器、PLC 機器の3品目
2015年度の国内出荷台数は753 万台(2009 年度比209.7%)、国内出荷金額は392 億円(2009 年度比156.8%)と予測。

ホーム映像受信機器 ・・・CATV-STB、IP-STB、メディアネットワークプレーヤ(アクトビラ受信機能付を含む)の3品目
2015年度の国内出荷台数は286万台(2009年度比115.8%)、国内出荷金額は514億円(2009年度比87.7%)と予測。 出荷金額が2009年度を下回り、出荷台数が伸びない原因はCATV-STBにある。詳細は後述。

デジタルフォトフレーム
今後は多機能化が進むと同時に、高速化する携帯電話や無線LAN などを搭載する通信機能搭載型が急速に増加すると予測。2015年度の通信機能搭載デジタルフォトフレームの国内出荷台数は86 万台(2009 年度比2867%)、国内出荷金額は価格低下の影響から2009 年度比1597%の123 億円と予測。

ゲーム機
ゲーム機は、新規種発売後1〜3 年で出荷のピークを迎え、その後はゲームソフトの売れ行きに左右されるという特徴がある。本予測では新機種の発売やヒットソフトがコンスタントに発売されることを前提としている。2015年度の国内出荷台数は1,330 万台(2009 年度比135.7%)、国内出荷金額は価格低下の影響から2009 年度比121.1%の2,727 億円と予測。

スマートメータ機器 ・・・スマートメータおよびスマートゲートウェイ
スマートメータ機器は、電力消費情報を無線やPLCで自動的にエネルギー提供事業者が集積・蓄積し、効率的なエネルギー配分を行うもの。エネルギー消費者のエコ意識の高まりに対応する各種サービスを提供していくことで市場が拡大すると予測される。2015年度の国内出荷台数は235 万台、国内出荷金額は、急速な価格低下によって大きく伸びず448 億円規模と予測。2015 年度以降もさらに急速な拡大が見込まれる。

【ホーム映像機器に関する補足説明】
2009 年度(2010 年3 月末)におけるCATV−STB の単年度出荷台数は、前年比102.5%の162 万台、出荷金額は前年比102.6%の440 億円と見られる。CATV のデジタル移行にともなう需要増や、NET サービスとセットで加入する有料多チャンネル利用者の拡大が、引き続き増加の牽引となっている。今後については、2011 年度でCATV のデジタル移行にともなう需要拡大は一段落することになる。2012 年度以降、CATV 契約者の純増数の減少傾向にともない、CATV−STB は減少するとみられる。2015 年度におけるCATV−STB の単年度出荷台数は、2009 年度比61.7%の100 万台、出荷金額は2009 年度比60.5%の260 億円規模が予測される。

一方、IP-STB、メディアネットワークプレーヤの2009 年度における国内出荷台数は、247万台、国内出荷金額は586億円が見込まれる。2010 年度以降は、複数のIPTV が視聴できるメディアネットワークプレーヤが増加するなどにより、IPTV利用者が増加することや、auBOX のようなIP-STB が増加することが予想される。
その結果2015 年度には、186 万台(2009 年度比218.8%)、国内出荷金額は253 億円(2009 年度比170.9%)となり、特にメディアネットワークプレーヤの伸びが大きいと予測される。

【調査概要】

調査項目
①無線LAN モバイルルータ
②無線LAN 機器(Wi-Fi 機器)
③PLC 機器
④CATV-STB
⑤IP-STB
⑥ネットワークメディアプレーヤ(NMP)
⑦アクトビラ受信機
⑧デジタルフォトフレーム
⑨ゲーム機
⑩スマートメータ/スマートゲートウェイ
機器定義、調査範囲、市場動向、参入メーカ、商品化動向、シェア
今後の課題と将来展望、市場規模予測 (2008〜2015 年度)
調査対象
主要機器メーカー、通信事業者、関係団体等
調査方法
インタビューおよび弊社蓄積データ・オープンデータによる調査
調査期間
2009 年10月 〜2009年12 月
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 廣岡(ひろおか)