プレスリリース

ホーム > プレスリリース > 2006年 > 8月22日発表

携帯デジタルプレーヤーの主要メーカー戦略を分析

2006/08/22

2005年国内携帯デジタルプレーヤーは前年比3倍の600万台に。2011年には1000万台を超える
国内携帯デジタルプレーヤー市場の今後のリーディングカンパニーは「国内大手家電メーカー」対「アップル」の戦いに
2006年6月現在、主要10社携帯デジタルプレーヤーの動画対応機種の割合は11%に

調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東 梅田佳夫社長)は、急成長を続ける携帯デジタルプレーヤーに関する市場動向調査を実施し、調査研究レポート「携帯デジタルプレーヤーの動画対応とメーカー戦略」(2006年7月発刊)にまとめた。

株式会社シード・プランニングでは音楽配信関連動向について1999年以降毎年調査を行ってきた。テーマも音楽配信ビジネスの配信事業者、音楽配信ビジネスに関連する著作権やDRM、音楽コンテンツを保存するメモリーカード業界・市場動向、音楽コンテンツを保存・再生する携帯デジタルプレーヤーなどである。

本調査はハードメーカー、メディアメーカー、音楽配信サービス提供企業及びASPサービス、コンテンツホルダーを調査し、携帯デジタルプレーヤーの主要メーカーの商品展開、動画対応状況、市場動向、今後の戦略を中心にレポートした。

本調査の結果のポイントは以下の通りである。

日本/世界の携帯デジタルプレーヤー市場動向と予測

国内の携帯デジタルプレーヤーの市場規模予測を2011年まで行った。国内市場は2000年からはまだ5万台と小さい市場であったが、2003年までは2倍〜3倍の伸び示していた。2004年の200万台から2005年はアップルのシャッフル、ナノの新製品が発売され、アイチューンミュージックストアのサービスも開始され、市場は600万台に急増した。今後は1割前後の伸び率が予想される。

【図1】 携帯デジタルプレーヤー市場規模推移(日本)

携帯デジタルプレーヤーのメーカーシェア(国内)

国内の携帯デジタルプレーヤーの2005年600万台のメーカーシェアはアップルが世界の市場から比べると少ないが、43%である。次いでソニー、アイリバージャパン、松下電器と続き、その他は23%ある。

【図2】 携帯デジタルプレーヤーメーカーシェア(日本、2005年)

主要企業の携帯デジタルプレーヤーの動画対応状況

主要企業10社は携帯デジタルプレーヤーを2006年6月現在48製品97機種発売しており、そのうち動画対応の機種は11機種あり、約11%である。主要企業の対応は下記の通り。

会社名 動画対応状況
アップル 「第5世代iPod」の2機種が動画対応(29機種中)。今後動画配信サービスにも注力し、音楽と同様ビジネスモデルとして推進。
ソニー まだ動画対応はない。動画配信サービスもない。ポータブルDVDプレーヤで「DVDウォークマン」、携帯ゲーム機で「PSP」、HDDレスでフラッシュ内蔵PC「バイオ タイプ U」などへの動画配信を検討中。
松下電器 まだ動画対応はない。ビデオカメラとして「SDマルチカメラ」を発売しているが、動画対応にはHDDが重要でSDメモリーカード戦略との兼ね合いが問題。
東芝 「gigabeat」のSシリーズとVシリーズの3機種が動画対応。「WM DRM10」対応の動画配信サービスには「OCN MUSIC STORE」などがある。
NEC 現在1機種のみ。WM DRM10が動画対応している。
コウォンジャパン 全6シリーズ中4シリーズが動画対応。特に「COWON A2」に注力。ディスプレイは4インチ。自宅のAV機器からダイレクトレコーディング可能。
アイリバージャパン 9シリーズ中「U10」「E10」の2シリーズが動画対応。韓国の音楽配信サービス「funcake.com」を日本で展開予定。

主要企業の携帯デジタルプレーヤー戦略

国内携帯デジタルプレーヤー市場の今後のリーディングカンパニーは「国内大手家電メーカー」対「アップル」の戦いになっていく。

アップルは音楽配信サービスと携帯デジタルプレーヤーの相乗効果で国内、世界ともトップシェアを誇る。今後は動画配信サービスに注力し、音楽と同様のビジネスモデルを展開する。

ソニーは主要10社のうち唯一「配信サービス」、「コンテンツ」、「AV機器」、「携帯プレーヤー」、「携帯電話」、「メモリー」を扱う。また携帯デジタルプレーヤーの発売及び音楽配信サービスはアップルより早い。2006年から本格的にアップル追撃体制に。動画配信サービスは携帯ゲーム機「PSP」、HDDレスフラッシュメモリー内蔵PC「バイオ タイプ U」でも展開する模様。

松下電器産業はSDメモリーカード戦略とも関連し、ビデオカメラ(ムービー)でもメモリーのSDカードを採用。2000年から携帯デジタルプレーヤーを発売していたが、2005年に再参入。

その他の企業では東芝、日立製作所は自社グループのHDD戦略とも関連した商品展開を行っている。海外メーカーではコウォンジャパンが携帯デジタルプレーヤーの動画対応に積極的で、全6シリーズのうち4シリーズが動画対応である。

他の国内メーカーでは日本ビクター、シャープなども音にこだわった製品づくりを行っており、これまでポータブルMDプレーヤーなどで培ったノウハウを携帯デジタルプレーヤーに投入している。今後のリーディングカンパニーは「国内大手家電メーカー」VS「アップル」になる。

<調査概要>

調査品目
携帯デジタルプレーヤー
調査対象企業
アップル、ソニー、松下電器、東芝、日本電気、日本ビクター、シャープ、コウォンジャパン、アイリバー・ジャパン、シグネオ・マーケティング等 合計10社
調査項目
日本および世界の携帯デジタルプレーヤーの市場規模と2011年までの市場予測、メーカーシェア、メーカー戦略および今後の動向。
調査方法
直接面接及び電話取材およびオープンデータの収集
調査期間
2006年5月10日〜2006年7月25日
本件に関するお問合せ先
株式会社シード・プランニング
〒113-0034
東京都文京区湯島3-19-11 湯島ファーストビル4F
TEL : 03-3835-9211(代) / FAX : 03-3831-0495
E-mail : info@seedplanning.co.jp
担当 : 原

プレスリリース

プライバシーマーク

特定商取引に関する法律に基づく表示

調査レポート、フォーラム等の更新情報RSSを取得