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先端DDS (Drug Delivery System)と個別化医療

2018年度 第1回 フォーラム概要

テーマ 先端DDS (Drug Delivery System)と個別化医療
開催日・時間 2018/05/22(火)14:00〜17:30(受付 13:30〜)
会場 株式会社シード・プランニング 4F セミナールーム
参加費 単回参加:30,000円(税抜)
全4回参加:100,000円(税抜)
申込み方法
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本回の21世紀の医療ビジョンフォーラムは無事終了いたしました。
多数のご参加をいただき、誠にありがとうございました。

フォーラム詳細

14:00〜14:30

開会挨拶・趣旨説明

14:30〜15:40

【講演1】
がんを標的にした先進DDS

講師
京都大学名誉教授
橋田 充 先生

講演要旨
 ドラッグデリバリーシステム(DDS)は、薬物の体内動態の精密制御を通じて治療の最適化を図る薬物投与技術であり、現在の先端的な医薬品開発においては実用化の必須条件と考えられている。中でも薬物の体内分布過程を制御し作用部位に選択的に薬物を送り込むターゲティングは、DDSの基本概念を最も端的に表すアプローチとされ、生命科学の進歩を背景に適用の対象も低分子薬物からタンパク質医薬品、遺伝子治療へと大きく拡大された。
かつてがん化学療法は細胞障害活性を作用機序とする薬物から始まり、その多くが治療面からみて動態に不利な特性を有していたために、DDS技術によるがん指向性の付与が重要な課題とされた。これに対し、現在注目を集めているがん治療を目的とする分子標的薬では、低分子医薬品であっても抗体医薬品であっても作用機序に高度な標的指向性が期待されるが、off-target効果の存在を考えると依然として動態の制御は考慮すべき要因の一つと考えられる。一方、最近数多く開発されている抗体―薬物結合体(ADC)においては、それ自体がターゲティングDDSの考え方を体現しており、さらに核酸医薬や遺伝子医薬品の開発においてはDDS技術が寄与する余地は大きい。また、現在ではナノテクノロジーの応用分野としての"ナノDDS"に対する社会・産業界の期待も大きく、カーボンナノチューブなどの新しい素材を用いたDDSキャリアの開発に加えて、近年臨床現場において技術発展が著しい超音波、放射線、磁場、光・レーザーなど、多様な医用エネルギーの応用を融合させた新しい治療法の開発も進められている。さらに、薬事行政に関係する動き、例えば「リポソーム製剤の開発に関するガイドライン」や「ブロック共重合体ミセル医薬品の開発に関する厚生労働省/欧州医薬品庁の共同リフレクション・ペーパー」等の発出、或いは「先駆け審査指定制度」等の運用等も、DDS開発と大きな関連を有するものと考えられる。

15:40〜15:50

休憩

15:50〜17:00

【講演2】
抗がん剤の個別化医療の現状と将来展望

講師
帝京大学薬学部 特任教授
安原 眞人 先生

講演要旨
 ゲノムやバイオマーカーの解析技術が進歩し、ビッグデータの取扱いが可能となった21世紀の医療は、遺伝や環境情報により患者を層別化し、正しい患者に正しい薬を正しい量で用いるPrecision Medicineへと向かいつつある。一方、超高齢社会を迎えた我が国の医療のキーワードは、病院から地域へ、治療から予防へ、医師単独からチームケアへの3つに集約されよう。

 講演では、アルキル化剤から分子標的治療薬まで、多様な抗がん剤の作用メカニズムや体内動態の特徴を踏まえた個別化戦略を概観する。さらに、抗がん剤のようなハイリスク薬を取り扱う高度薬学管理における病院と薬局の連携についての調査研究結果を紹介し、がん患者に対する地域におけるチーム医療のあり方を考える機会としたい。

17:00〜17:30

【名刺交換会】