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MNPによるシェア変動を考慮した携帯電話市場の予測調査を実施
日本の市場は2009年に10,273万加入に
調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東 梅田佳夫社長)は、このほど携帯電話の市場調査を実施し、2009年までのキャリア別加入者予測と端末出荷数予測を行った調査研究レポート「2006年版 携帯電話市場の将来動向分析」(2006年7月発刊)にまとめた。
株式会社シード・プランニングでは、携帯電話市場について継続的に調査を行っており、今回は12年目の調査である。日本の携帯電話市場は、世界の先駆けとして、第3世代携帯電話への移行が本格化しており、2005年度では既に日本の全端末出荷の73%を占めている。2005年度は、前年度よりも少し減少したが、2006年度は、音楽プレーヤー機能、おサイフ機能、ワンセグ放送機能、および2006年10月中旬頃から番号ポータビリティサービス(MNP)が導入、2006年度内には新規参入キャリアのサービス提供も想定されるなどの需要刺激が期待される。
本調査の結果のポイントは以下の通りである。
MNP変動でKDDIが他よりも増加
携帯電話加入数では各キャリアの計画に基づく予測と当社独自にMNP変動を考慮した予測を行った。MNP変動を考慮した予測では2009年度に10,273万加入と予測した。MNP変動を考慮した場合、KDDIが他よりも増加し、ボーダフォンが減少する。
MNPにより販売インセンティブが若干増加
本調査では流通市場についても調査分析した。販売代理店の分析、2005年度、2006年度、及びMNPにより流通チャネルの動向変化、インセンティブについて調査をした。その結果インセンティブについては、2004年度から2005年度に対して減少した販売インセンティブはMNP制度の導入をきっかけに2006年度は前年よりも5.9%増加すると分析した。
3000円以上出しても買替えたい人の意向
本調査では首都圏に住む携帯電話ユーザー400人に対してネットアンケートで、買替えの実態とニーズについてのユーザー意向調査も行った。
本アンケート調査によれば、MNP制度について「利用しない」という人は65.3%、「無料なら利用する(買替える)」という人は25.8%、「3,000円以上でも(MNP制度を)利用する」という人は9.0%であった。
さらにこの「3,000円以上でも(MNP制度を)利用する」という人々の内訳を調査した結果、「3,000円以上でも(MNP制度を)利用する」と回答した人が現在所有している機種は、ボーダフォンが一番多くて50%、NTTドコモが33%、auは17%であり、このうちMNP制度を利用して移行したい人はボーダフォンが一番多く、主にauに移行するという結果であった。これを踏まえた結果の「移行後の割合」はauが一番増加し、ボーダフォンが減少している。
その他本調査では日本における端末出荷台数の2009年度までの予測、2009年までの世界の携帯電話の地域別加入数予測、地域別端末市場予測、新規参入を含めた日本の各キャリアの動向分析、端末機器メーカーの分析、各メーカー別、方式別のシェア動向等についても調査分析した。
<調査概要>
- 調査対象品目
- 携帯電話
- 調査地域
- 日本を中心に世界の6地域別
- 調査対象項目
- (1) 日本の携帯電話加入数
(2) 日本の携帯電話端末出荷数
(3) 携帯電話の世界市場
(4) 日本のキャリアの動向分析
(5) 携帯電話メーカー出荷動向
(6) 携帯電話メーカー体制
(7) 携帯電話販売インセンティブ
(8) 販売代理店動向
(9) 買換え市場に関するユーザーニーズ - 調査方法
- ヒアリング調査およびWebアンケートによるユーザー(首都圏400人)ニーズ調査
- 調査期間
- 2006年5月〜2006年6月
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