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ワンセグ初期ユーザー300人の利用実態調査

2006/07/07

ワンセグ初期ユーザー300人の利用実態調査

調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニング(東京・台東 梅田佳夫社長)は、年内4回にわたり、ワンセグ初期ユーザー調査を実施する。この5月、第1回目の調査を実施し、調査研究レポート「ワンセグ初期ユーザー調査[1]」(2006年6月20日発刊)にまとめた。

シード・プランニングでは、ワンセグ本サービス開始の2006年4月にむけて、3月までに発売されたauW33SA、auW41H、docomo P901iTVの3機種を所有する全国の300人の初期ユーザーを対象に、携帯電話を使ったインターネットアンケートを実施した。今回の調査では、通常の利用とは別に、平日の利用実態をリアルに把握すべく、5月26日金曜日を指定し、その日一日の利用状況についての質問も行った。

回答者300人の所有機種の内訳は、図に示す通りである。本調査は携帯インターネットを使ったアンケートであるため、回答者の機種特定は100%正確に把握した上での調査となっている。

初期ユーザー300人の所有機器

回答者300人のうち、全体の96.0%がパケット通信料の定額サービスを利用している。自宅でのテレビ視聴環境においては、固定テレビでの「地デジ視聴」21.3%、「BSデジタル」19.3%、「多チャンネル有料サービス利用」23.7%。「テレビのリモコンのdボタンを使っている」がわずか6.0%であるのに対し、「クイズ番組等に携帯で参加」が16.7%、さらに、「テレビ局の番組サイトに携帯からアクセスしたことがある」が47.3%と高くなっている。高機能・双方向サービスについては、デジタルテレビの範囲では低調に留まるが、テレビと携帯電話の組み合わせの可能性が如何に高いかがわかる。

回答者性別は男性7割、女性3割。年齢については、全体では10代が29.0%で最も多いが機種別に年齢層の分布が異なっており、特に10代の比率が高いのは、auW33SAで33.3%、auW41Hは27.0%となっている。docomo P901iTVについては、10代、20代はあわせて4分の1程度であり、大半が30代、40代で占められている。

ワンセグ視聴をしているのは対応携帯ユーザーの8割

機種選択理由をフリーアンサーで回答してもらったところ、「テレビが見られるから」「ワンセグ対応だから」というように、全体の約7割が機種選択の際に「ワンセグ」機能に注目していることがわかった。回答者のなかにはまだ電波が受信できないエリアに在住する人も含まれるが、ワンセグへの期待は高い。

所有者全体のうち、実際に「ワンセグ視聴」を経験しているのは全体の80.7%(242/300)となり、「データ放送利用」をしているのはこのうちの半数強の54.5%(132/242)、全体の44.0%(132/300)という結果となった。

今回指定した平日5月26日の利用状況をみると、「ワンセグ視聴」は全体の37.7%(113/300)、「データ放送利用」はその半数以下の42.5%(48/113)、全体では16.0%(48/300)となった。

通常および指定日(平日5月26日)のワンセグ視聴とデータ放送利用状況

ワンセグの視聴時間帯はプライムタイム?!

視聴時間帯は、「19〜20時台」が最も多く、次いで「21〜22時台」「23〜24時台」となっている。すなわち、ワンセグ視聴の時間帯は従来テレビのプライムタイムと一致している。通勤・通学の往復の時間帯や昼休み時間帯の利用もみられるが、プライムタイムの利用が圧倒的に高くなっている。

指定日(平日:5月26日)のワンセグ視聴時間帯

5月26日に視聴した113人の、視聴場所は「自宅のテレビのない部屋で」31.9%、次いで「会社・学校で」22.1%、「自宅のテレビのある部屋で」17.7%、「交通機関の中で」17.7%、「交通機関を待っている間」15.0%となっている。視聴する人の多い19時〜24時台の時間帯別に視聴場所をみると、いずれも「自宅」での利用率が特に高くなっていることがわかった。さらに、1日の視聴時間については、ワンセグ視聴者全体では「20〜30分」が最も多いが、<19〜24時台>の時間帯に視聴する人においては、30分以上の長時間視聴の傾向が見られる。

現状では、ワンセグ携帯は、外に持ち歩いて使うテレビというよりも、あくまでもマイテレビとしての使い方となっているといえよう。

電波エリア拡大・電波受信状態の改善が強く望まれている

所有するワンセグ携帯の満足度については、全体的には、「テレビの音質」「テレビの画質」についてはプラス評価の傾向となっているが、「バッテリーの持続時間」「電波の受信状況」および「チャンネル切替・スピード」「データ放送の切替・スピード」の操作性については明らかなマイナス評価の傾向がみられた。

今後のワンセグ・サービスへの要望をフリーアンサーで回答してもらったところ、約半数から「受信状態・エリア拡大」に関する不満・要望が挙げられた。「コンテンツの充実」は2割を占めており、「チャンネル数を増やして欲しい」「地上波と違った内容」などの意見が挙げられた。「ずっと無料で見たい」との声も複数挙げられた。

<ワンセグ初期ユーザー調査[1] 調査概要>

主な調査項目
ワンセグへの注目度
指定した平日の利用状況(平日5月26日)
通常のワンセグ携帯の利用状況
ワンセグへの評価
ユーザーの背景(テレビの視聴環境、基本属性)
調査対象
ワンセグ携帯ユーザー300人auW33SA 147人、auW41H 126人、docomo P901iTV 27人
調査方法
携帯電話によるインターネットアンケート
調査期間
2006年5〜6月 調査実施は2006年5月27日(土)
調査レポートの発刊
2006年6月20日

<継続調査>

ワンセグ初期ユーザー調査[2][3][4]の予定
第2回目の調査は、上記3機種に加えvodafone 905SHを加えた4機種のユーザーを対象にワールドカップ「日本×クロアチア戦」の試合終了直後に、同じく携帯電話によるインターネットアンケートを実施。6月18日日曜日の休日の利用実態とワールドカップの影響を分析し、「ワンセグ初期ユーザー調査[2]」にまとめる。また、第3回目は本サービス開始から半年が経過した9〜10月頃、第4回目はナンバーポータビリティサービス開始後の11〜12月頃を予定している。
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